iOS向けの主要なフレームワークを以下に分類して紹介します。Appleが公式に提供するフレームワークのリストであり、特にアプリ開発でよく使われるものを中心にまとめています。
1. UI・UX関連
| フレームワーク名 | 説明 |
|---|
| SwiftUI | 宣言型のUIフレームワーク。iOS 13以降で使用可能。 |
| UIKit | 伝統的なUIフレームワーク。UIViewControllerベースの設計。 |
| SceneKit | 3Dグラフィックスを扱うためのフレームワーク。 |
| SpriteKit | 2Dゲーム開発向けのフレームワーク。 |
| ARKit | 拡張現実(AR)アプリを作成するためのフレームワーク。 |
| RealityKit | より高度なAR体験を提供するためのフレームワーク。 |
| VisionKit | 画像やカメラ入力を解析し、テキスト認識などを行う。 |
| PencilKit | Apple Pencilを使った手書き入力をサポートするフレームワーク。 |
2. データ管理・データベース
| フレームワーク名 | 説明 |
|---|
| CoreData | オブジェクト指向のデータ管理(ORM)。 |
| CloudKit | iCloudとのデータ同期を提供。 |
| FileProvider | ファイルシステムとの連携を提供。 |
| Foundation | 基本的なデータ構造やファイル管理、ネットワーク機能を提供。 |
| UserDefaults | アプリの設定や小規模データを保存。 |
3. ネットワーク・通信
| フレームワーク名 | 説明 |
|---|
| URLSession | HTTPリクエストなどのネットワーク通信を扱う。 |
| Network | 低レベルなネットワーク通信を提供(iOS 12以降)。 |
| CoreBluetooth | Bluetoothデバイスとの通信を扱う。 |
| MultipeerConnectivity | 近くのデバイス間でデータをやり取りできる。 |
4. メディア処理
| フレームワーク名 | 説明 |
|---|
| AVFoundation | 音声・動画の録音・再生・編集を提供。 |
| CoreAudio | 低レベルのオーディオ処理を提供。 |
| Metal | 高性能なGPUプログラミングをサポートするグラフィックスAPI。 |
| CoreImage | 画像処理のためのフィルタリングやエフェクトを提供。 |
| Photos | 写真ライブラリのアクセスを提供。 |
5. 位置情報・センサー
| フレームワーク名 | 説明 |
|---|
| CoreLocation | GPSやビーコンを使った位置情報取得。 |
| MapKit | 地図表示やルート案内を提供。 |
| CoreMotion | 加速度計やジャイロスコープを扱う。 |
| HealthKit | ヘルスデータの取得や保存を提供。 |
6. 機械学習・AI
| フレームワーク名 | 説明 |
|---|
| CoreML | 機械学習モデルをiOS上で実行可能。 |
| Vision | 画像認識や顔認識などを提供。 |
| NaturalLanguage | テキストの解析や感情分析をサポート。 |
| Speech | 音声認識を提供(音声をテキストに変換)。 |
7. セキュリティ・認証
| フレームワーク名 | 説明 |
|---|
| LocalAuthentication | Face IDやTouch IDを利用可能に。 |
| Security | 暗号化や証明書管理を提供。 |
| AuthenticationServices | Sign in with Apple などの認証機能を提供。 |
8. 通知・アプリ連携
| フレームワーク名 | 説明 |
|---|
| UserNotifications | プッシュ通知やローカル通知を制御。 |
| CallKit | 通話関連のアプリに必要な機能を提供。 |
| SiriKit | Siriとアプリを統合。 |
9. Appleデバイス連携
| フレームワーク名 | 説明 |
|---|
| WatchConnectivity | Apple WatchとiPhone間の通信をサポート。 |
| HomeKit | スマートホームデバイスとの連携を提供。 |
| CarPlay | 車載システムとアプリを統合。 |
| HealthKit | ヘルスデータの管理を提供。 |
10. ゲーム開発
| フレームワーク名 | 説明 |
|---|
| GameKit | マルチプレイヤーやリーダーボードを提供。 |
| GameplayKit | AIやパスファインディングをサポート。 |
まとめ
iOSアプリ開発でよく使われるフレームワークは SwiftUI, UIKit, CoreData, AVFoundation, CoreML, UserNotifications, CoreLocation, ARKit などですが、アプリの用途によって異なります。