洗濯乾燥機を選ぶとき、本体価格だけを見ると縦型の方が安く見えます。
しかし、毎日1回「洗濯〜乾燥」まで使う家庭では、水道代、電気代、洗剤代、柔軟剤代まで含めて考える必要があります。
結論から言うと、毎日乾燥まで使うなら、基本的にはドラム式の方がコスパは高いです。
特に2026年5月時点の最新・現行モデルで見ると、シャープのドラム式 ES-12X1 が、本体価格とランニングコストのバランスでかなり強いです。
比較の前提
今回は、2026年5月時点で確認できる主要メーカーの最新・現行購入候補を比較します。
計算条件は以下です。
| 項目 | 前提 |
|---|---|
| 使用頻度 | 毎日1回、洗濯〜乾燥まで運転 |
| 電気代 | 31円/kWh |
| 水道代 | 0.26円/L |
| 液体洗剤 | 水30Lあたり10ml |
| 柔軟剤 | 水30Lあたり10ml |
| 洗剤・柔軟剤単価 | 1mlあたり0.5円 |
| 使用年数 | 7年 |
洗剤・柔軟剤の使用量は、製品や自動投入設定によって変わります。ここでは比較しやすいように、水量に比例する前提で計算します。
最新ドラム式洗濯乾燥機の比較
| メーカー | 代表モデル | 洗濯/乾燥容量 | 洗濯時水量 | 洗濯〜乾燥水量 | 洗濯〜乾燥電力量 | 価格目安 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| シャープ | ES-12X1 | 12kg/6kg | 77L | 49L | 590Wh | 約21.7万円 |
| 日立 | BD-SX130M | 13kg/7kg | 94L | 65L | 1,150Wh | 約20.3万円 |
| 東芝 | TW-127XP5 | 12kg/7kg | 80L | 61L | 1,330Wh | 約21.9万円 |
| パナソニック | NA-LX129EL | 12kg/6kg | 83L | 55L | 800Wh | 約30.5万円 |
ドラム式は水量が少ないため、洗剤と柔軟剤の使用量も少なくなりやすいです。
特にシャープ ES-12X1 は、洗濯〜乾燥時の水量49L、消費電力量590Whとかなり優秀です。
最新縦型洗濯乾燥機の比較
| メーカー | 代表モデル | 洗濯/乾燥容量 | 洗濯時水量 | 洗濯〜乾燥水量 | 洗濯〜乾燥電力量 | 価格目安 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| シャープ | ES-PW11K | 11kg/6kg | 115L | 88L | 2,200Wh | 約14.6万円 |
| 東芝 | AW-12VP4 | 12kg/6kg | 139L | 120L | 2,850Wh | 約15.7万円 |
| パナソニック | NA-FW120V5 | 12kg/6kg | 150L | 174L | 2,550Wh | 約14.9万円 |
| 日立 | BW-DX120J | 12kg/6kg | 125L | 140L | 1,890Wh | 約18万円前後 |
縦型は本体価格が安めです。
ただし、乾燥まで使うと消費電力量が大きくなります。さらに水量が多いため、洗剤と柔軟剤の使用量も増えます。
洗剤・柔軟剤の使用量比較
| タイプ | モデル | 洗濯時水量 | 洗剤量目安 | 柔軟剤量目安 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| ドラム式 | シャープ ES-12X1 | 77L | 約26ml | 約26ml | 約52ml |
| ドラム式 | 東芝 TW-127XP5 | 80L | 約27ml | 約27ml | 約54ml |
| ドラム式 | パナソニック NA-LX129EL | 83L | 約28ml | 約28ml | 約56ml |
| ドラム式 | 日立 BD-SX130M | 94L | 約31ml | 約31ml | 約62ml |
| 縦型 | シャープ ES-PW11K | 115L | 約38ml | 約38ml | 約76ml |
| 縦型 | 日立 BW-DX120J | 125L | 約42ml | 約42ml | 約84ml |
| 縦型 | 東芝 AW-12VP4 | 139L | 約46ml | 約46ml | 約92ml |
| 縦型 | パナソニック NA-FW120V5 | 150L | 約50ml | 約50ml | 約100ml |
水量が多い縦型は、洗剤も柔軟剤も多く使いやすいです。
1回あたりでは小さな差に見えますが、毎日使うと年間でかなり積み上がります。
1回あたりの洗濯〜乾燥コスト比較
水道代、電気代、洗剤代、柔軟剤代を合計した概算です。
| タイプ | モデル | 1回コスト | 月30回 | 年間 |
|---|---|---|---|---|
| ドラム式 | シャープ ES-12X1 | 約57円 | 約1,700円 | 約20,700円 |
| ドラム式 | パナソニック NA-LX129EL | 約67円 | 約2,000円 | 約24,400円 |
| ドラム式 | 東芝 TW-127XP5 | 約84円 | 約2,500円 | 約30,600円 |
| ドラム式 | 日立 BD-SX130M | 約84円 | 約2,500円 | 約30,600円 |
| 縦型 | シャープ ES-PW11K | 約129円 | 約3,900円 | 約47,200円 |
| 縦型 | 日立 BW-DX120J | 約137円 | 約4,100円 | 約49,900円 |
| 縦型 | 東芝 AW-12VP4 | 約166円 | 約5,000円 | 約60,600円 |
| 縦型 | パナソニック NA-FW120V5 | 約174円 | 約5,200円 | 約63,600円 |
柔軟剤まで含めると、縦型の不利がさらに大きくなります。
パナソニックの縦型 NA-FW120V5 は、1回あたり約174円。
シャープのドラム式 ES-12X1 は、1回あたり約57円。
毎日使うと、年間で約4万円以上の差になります。
本体価格込みの7年総額比較
本体価格と、7年間のランニングコストを合計すると以下です。
| タイプ | モデル | 本体価格目安 | 7年ランニングコスト | 7年総額 |
|---|---|---|---|---|
| ドラム式 | シャープ ES-12X1 | 約21.7万円 | 約14.5万円 | 約36.2万円 |
| ドラム式 | 日立 BD-SX130M | 約20.3万円 | 約21.4万円 | 約41.8万円 |
| ドラム式 | 東芝 TW-127XP5 | 約21.9万円 | 約21.4万円 | 約43.3万円 |
| 縦型 | シャープ ES-PW11K | 約14.6万円 | 約33.1万円 | 約47.6万円 |
| ドラム式 | パナソニック NA-LX129EL | 約30.5万円 | 約17.0万円 | 約47.5万円 |
| 縦型 | 日立 BW-DX120J | 約18.0万円 | 約34.9万円 | 約52.9万円 |
| 縦型 | 東芝 AW-12VP4 | 約15.7万円 | 約42.4万円 | 約58.1万円 |
| 縦型 | パナソニック NA-FW120V5 | 約14.9万円 | 約44.5万円 | 約59.4万円 |
この前提では、総額コスパ最強はシャープ ES-12X1 です。
縦型は本体価格が安くても、毎日乾燥まで使うとランニングコストがかなり重くなります。
特に洗剤・柔軟剤まで含めると、水量の多い縦型はさらに不利になります。
柔軟剤まで含めると何が変わるか
柔軟剤を含めると、単純な電気代・水道代比較よりも、ドラム式の優位性が強くなります。
理由は、水量です。
縦型はたっぷりの水で洗うため、洗剤も柔軟剤も多く使います。水30Lあたり10mlという前提なら、150L使う機種では洗剤50ml、柔軟剤50ml、合計100mlです。
一方、ドラム式は80L前後の水量で済むため、洗剤と柔軟剤の合計は50〜60ml程度に収まりやすいです。
つまり、縦型は毎回40ml前後、洗剤・柔軟剤を多く使う可能性があります。
1mlあたり0.5円なら、1回20円前後の差です。毎日なら年間7,000円以上になります。
地味ですが、7年使えば5万円近い差になります。
コスパ最強はどれか
毎日1回、洗濯〜乾燥まで使う前提なら、コスパ最強候補はシャープ ES-12X1 です。
理由は以下です。
- 本体価格が約21万円台で現実的
- 洗濯〜乾燥時の水量が49Lと少ない
- 消費電力量590Whで省エネ
- 洗剤・柔軟剤の使用量が少なく済む
- 7年総額が最も安い
本体価格だけなら縦型が安いです。
しかし、毎日乾燥まで使うなら、縦型は電気代・水道代・洗剤代・柔軟剤代で差が出ます。
パナソニックは高いが総合力重視
パナソニック NA-LX129EL は、本体価格が高いため、総額コスパではシャープに負けます。
ただし、完成度、使い勝手、洗浄・乾燥の安定感、自動投入、温水洗浄、アプリ連携などを重視するなら、かなり強い選択肢です。
「安さ最優先」ではなく、「毎日使う家電だから満足度を重視したい」という人には向いています。
日立・東芝は乾燥容量7kgが強い
日立 BD-SX130M と東芝 TW-127XP5 は、乾燥容量7kgが魅力です。
家族が多く、乾燥容量を重視するなら、6kgモデルより使いやすい場面があります。
特に日立は、風アイロンやらくメンテを重視する人に向いています。
東芝は、価格と容量のバランスが良く、抗菌ウルトラファインバブル洗浄などの洗浄機能も魅力です。
ただし、ランニングコストだけを見ると、シャープやパナソニックより高めです。
縦型を選ぶべき人
縦型洗濯乾燥機が向いているのは、乾燥をあまり使わない家庭です。
たとえば、以下のような家庭です。
- 外干し中心
- 浴室乾燥を使う
- 乾燥機能は雨の日だけ
- 泥汚れや作業着をよく洗う
- 本体価格をできるだけ抑えたい
- ドラム式の手入れや故障リスクが不安
洗濯だけなら、縦型はまだまだ強いです。
水をたっぷり使って洗う安心感がありますし、泥汚れや作業着には縦型を好む人も多いです。
しかし、毎日乾燥まで使うなら、縦型はかなり不利です。
ドラム式を選ぶべき人
ドラム式が向いているのは、乾燥まで日常的に使う家庭です。
特に以下の家庭には向いています。
- 共働き家庭
- 子育て家庭
- 洗濯物を干す時間を減らしたい家庭
- 毎日乾燥まで使いたい家庭
- 花粉や黄砂で外干ししたくない家庭
- 夜に洗って朝には乾いていてほしい家庭
- 水道代、電気代、洗剤、柔軟剤を抑えたい家庭
ドラム式の最大の価値は、ランニングコストだけではありません。
洗濯物を干す作業がなくなることです。
洗って、干して、取り込む。この作業が消えるだけで、毎日の生活はかなり楽になります。
これは家電というより、時間を買う道具です。
本体価格だけで選ぶと失敗する
洗濯乾燥機は、本体価格だけで選ぶと失敗します。
縦型が15万円、ドラム式が21万円なら、最初は縦型の方が6万円安く見えます。
しかし、毎日乾燥まで使うと、年間ランニングコストで2万円〜4万円以上の差が出ることがあります。
さらに、洗剤と柔軟剤の使用量まで含めると、差はもっと広がります。
毎日10〜15分でも時短できれば、年間で60〜90時間以上です。
この時間価値まで考えると、毎日乾燥を使う家庭ではドラム式の方がかなり合理的です。
最終結論
2026年5月時点の最新・現行モデルで、毎日1回洗濯〜乾燥まで使う前提なら、コスパ最強はシャープ ES-12X1 です。
本体価格、使用水量、消費電力量、洗剤量、柔軟剤量、7年総額のバランスが非常に優秀です。
総合力で選ぶならパナソニック NA-LX129EL。
乾燥容量7kgと価格バランスなら日立 BD-SX130M や東芝 TW-127XP5。
乾燥をほとんど使わず、本体価格重視なら縦型。
結論はシンプルです。
毎日乾燥まで使うならドラム式。
乾燥を使わないなら縦型。
ランニングコストまで含めた総合コスパなら、省エネ性能の高いドラム式。
洗濯乾燥機は、毎日使う家電です。
本体価格だけではなく、7年使う前提で、水道代、電気代、洗剤代、柔軟剤代、時短効果まで見て選ぶのが、最も後悔しにくい選び方です。
